『為に生きる』

NEW! 第二十五話「最終話」

最終話

 

三人の息子達は間もなく、共に40歳を迎えます。それぞれの事業で企業のトップとして現在奮闘中ですが、ここに至るまでの努力や苦労などは、並大抵のものでは無かったと思いますが、今の時代は人生は長丁場です。マラソンでいうと20キロを過ぎたところで、まだ半分以上残っているのです。私自身のこれまでの長い人生を振り返ってみると、息子達には人生の大半が残っているのです。これからなのです。

最低でも80歳90歳を生きると言われる現在、おそらくはこれから私以上の、40年50年の歴史を作っていくことでしょう。

 

私は、家族や自分の周りにいる人達、関わり合いのある人、全ての人達の幸福を願い、そして、社会のや世間の信頼を積み重ね、それに応え続けて行けるようにと努力を重ねています。

 

このような、大変な時代の変化の中にあっても、常に思うことですが、人はそれぞれの幸せな家庭生活を送らねばなりません。

そのためには、まずは仕事、商売や事業等などに挑戦する場合にも、おざなりにはせずに真剣に取り組み、常に前に向かって顔を上げ、どんな苦難にも立ち向かう気力を持ち続ける、そんな人生を送ってほしいと願うのです。

 

ご両親がいればご両親の為に、妻がいれば妻の為に、夫の為に、子供がいれば子供の為に、家族の為に、そして自分の為に、「為に生きる」のです。

 

目まぐるしく変化していく現在にあって昭和から平成にかけて走り続け、生き抜いた私は令和を迎えても、いまだに挑戦の真っ只中にいます。

 

40歳で無一文の裸からスタートした男の生きざまを、長くお話させて頂きましたが、「為に生きる」をお読み頂いたすべての人たちに、これからの長い人生、夢に向かって踏み出す第一歩として、「何か」を感じて頂ければ幸いかと思います。

 

長期間にわたりお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

 

 

 

                                   令和3年3月 吉日