『為に生きる』

第十七話「進撃の中で」

進撃の中で

 

旧八光堂本社は後に購入する事になる南海なんば駅前の葵ビル(現SAKIMOTOビルなんば駅前)にとりあえず移転します。

 

同時に旧八光堂本社ビルは、お隣の居宅ビルまでも購入することが出来て、二つのビルを壊しエスプレッソマンションⅡとなるのです。

 

また、「古美術八光堂」は法人化し「株式会社古美術八光堂」となり、30年来の付き合いがある不動産の仲介会社(有)エステートナニワのご紹介で、難波中に地上8階建のビル(現八光堂ビル)を購入することが出来たのです。

その折に、両隣と近辺に挨拶に行き、隣の散髪屋さんには、ついでに散髪をお願いすることになります。散髪をしてもらいながら、近辺に駐車場用地を探していることをお話しすると、後日近くに、車が6台停まる八光堂専用駐車場の用地となる物件をご紹介して頂き、早速購入することが出来たのです。

おかげでその散髪屋さんには定期的に通うことになります。いつも私は注文を付けるのですが、思いとは違うヘアスタイルが出来上がります。頑固です、辛抱です、けれどいい人です。

 

またホテル建設用地として、(株)古美術八光堂の斜め前の3軒の土地家屋を、やはり(有)エステートナニワにお世話になり、1軒ずつ、合計100坪を約3年かけて購入する事が出来たのです。

建築には1年以上かかりましたが、2020年竣工した「HOTEL S-PRESSO CENTRAL」となるのです。

 

同時にオープンした「HOTEL S-PRESSO」3棟の内、「CENTRAL」と「South」の2棟は、「S-PRESSO NAMBA(HOTEL S-PRESSO Parks Street)」でもお世話になった(株)中林建設と(株)あお建築設計のコンビと、KENZO設計事務所の3社のご尽力で、2020年9月に竣工したのです。また、「West」は田中建設(株)にお世話になり、2020年9月4日に、3棟のホテル合同の竣工セレモニーを開催することが出来たのです。

 

– HOTEL S-PRESSO CENTRAL –

 

 

– HOTEL S-PRESSO South –

 

 

– HOTEL S-PRESSO West –

              

これは、私にツキがあったからでしょうか、いや強い運をもって生まれて来たからでしょうか、それとも事業意欲に燃えて日々、頑張っている私へのご褒美なのでしょうか。

 

何れにしろ、私はその時訪れた状況を大切に捉え、何事も、焦らずに一つ一つの嬉しい出来事を、絶対に失敗が許されない「事業」と考え、その「事業」の大小にかかわらず、常に抜かりなく、万全の体制で取り組んだのです。

そして、私の身に訪れる数々のチャンスに、ご縁を頂いた人たち、関わって頂いた人たち、その周りにいる人たち、全ての人達に心から感謝するのでした。

 

3棟合同オープニングセレモニーにて

 

 

 

次回、「追憶」へと続く